聴いているつもり…。
私の体験談からー
トマティス発声を学び始めた頃、尺八演奏と朗読コラボのイベントに向けて、読みの練習をしていた時です。「尺八」という単語、「しゃくはち」の「はち」がどうもすっきり発音できない。自分としては、HACHIのHA、つまりHの息の出し方がよくないのではないかと思い、そこを意識して発声を試みる。するとますます、スムーズにならない…。
師にそのことを伝えると…
「HAに問題があるのではありません。その前のSHAKUの "KU"の母音を聴いていないからそうなるのです」と。
そんな、そんなこと思ってもみなかった…。均等に聴いているつもりだった…。
トマティス発声を学び始めた頃、尺八演奏と朗読コラボのイベントに向けて、読みの練習をしていた時です。「尺八」という単語、「しゃくはち」の「はち」がどうもすっきり発音できない。自分としては、HACHIのHA、つまりHの息の出し方がよくないのではないかと思い、そこを意識して発声を試みる。するとますます、スムーズにならない…。
師にそのことを伝えると…
「HAに問題があるのではありません。その前のSHAKUの "KU"の母音を聴いていないからそうなるのです」と。
そんな、そんなこと思ってもみなかった…。均等に聴いているつもりだった…。
今を聴く。
師はさらに、
「苦手と思っている箇所は、そこにさしかかる前からだんだん心配になって、心がそこになくなる。未来を心配するあまり、今を聴いていない。今には過去も未来もあるのです。今を大切に聴かないと」と。
目からウロコ。耳からウロコでした。
トマティス発声の要は、「常に自分の響きを聴き続けていること」です。
どんな母音、子音の組み合わせであろうが、どんなリズム、アクセントであろうが、聴き続けていること。
気を抜いて聴いていない箇所があると、響きが変わったことに気が付かず、ガタガタした耳障りのよくない音声になるからです。
過去の響きを聴いていないと今に引き継げない、今の響きを聴いていないと未来の響きに引き継げない。 今に全てがある。
響きは綿々とたなびくように続いていることが、聞き手の耳に心地良く、耳を拓いてくれるのです。
前述のSHAKUHACHIの問題に戻って…。
師の言うように、苦手と思っていたHAの前の音、KUのUの母音をしっかり聞いて発声してみる。
すると、あれ?何が問題だったのかしら?と思うほどスムーズに言える。
未来を予測して行動することはとても大切。でも未来を作っているのは、今。
これを疎かにすると、全てがオロオロ…。
聴いているつもりは、聴いていない…。
「聴く」ことの深さをあらためて実感し、「今を隅々まで聴く」は全てに通じることだと納得した一件でした。
「苦手と思っている箇所は、そこにさしかかる前からだんだん心配になって、心がそこになくなる。未来を心配するあまり、今を聴いていない。今には過去も未来もあるのです。今を大切に聴かないと」と。
目からウロコ。耳からウロコでした。
トマティス発声の要は、「常に自分の響きを聴き続けていること」です。
どんな母音、子音の組み合わせであろうが、どんなリズム、アクセントであろうが、聴き続けていること。
気を抜いて聴いていない箇所があると、響きが変わったことに気が付かず、ガタガタした耳障りのよくない音声になるからです。
過去の響きを聴いていないと今に引き継げない、今の響きを聴いていないと未来の響きに引き継げない。 今に全てがある。
響きは綿々とたなびくように続いていることが、聞き手の耳に心地良く、耳を拓いてくれるのです。
前述のSHAKUHACHIの問題に戻って…。
師の言うように、苦手と思っていたHAの前の音、KUのUの母音をしっかり聞いて発声してみる。
すると、あれ?何が問題だったのかしら?と思うほどスムーズに言える。
未来を予測して行動することはとても大切。でも未来を作っているのは、今。
これを疎かにすると、全てがオロオロ…。
聴いているつもりは、聴いていない…。
「聴く」ことの深さをあらためて実感し、「今を隅々まで聴く」は全てに通じることだと納得した一件でした。