5月4日~6日、3日間の発声トレーニングコースが無事終了しました。今年から少人数で実施することにし、今回は2名様の参加でした。
ートマティス発声の基本は、「自分の声を聴く」ことですー
トマティス博士は、声はその人の全て(社会的、文化的背景、心の状態、身体の状態etc.)を含んでいる。だから人によっては、自分の声を聴くことは、鏡を目の前に置かれているようなもので直面する、と述べていました。
確かに、自分の声が嫌い、録音の声を聴いたらこんな声だったの?こんな話し方だったのかとびっくりした、という人は多いです。ふとした写真に自分の姿の真実を見た時の”直面感”と似ている。何かを通してしか見ることのできない姿とは違って、声はいつもいつも聞こえているのに、この”驚きの他人感”は、考えてみたら不思議。
それだけ、声はある意味、自分にひっつきすぎているのかも…。無自覚的であり、瞬時に流れてでていく声を隅々まで聴いて、自分の声の輪郭を捉えることは、本当に難しい。ひっつきすぎているからこそ、実は声には自分の状態がとっても反映されているのです。
という事で…
トマティス発声法は、自分の声を客観的にとらえることを重要視してます。
声を構成しているのは、響き、母音、子音、息、です。そこには呼吸、身体の各部位の使い方も関わってきます。
その構成要素を分解し、客観視し、組み立て直しをしていく作業です。それは、まさに「自分を聴いていく」作業であり、その過程において、自分の心との矛盾、身体の矛盾に気が付いていきます。
そしてその矛盾を解消していくことがこのコースの目的といっても過言ではありません。
ほとんどの矛盾は……がんばりすぎていることです。がんばると、顔も身体も固くなります。
固くなった身体からは、その人の本来の声は生まれません。自分の身体を優しく扱う(甘やかすのではなく)。この一点につきます。自分を優しく扱うことで心も解放し、声が解放されていきます。
このことをまた、あらためて実感する3日間でした。
身体と声と心を開放しつつある?2日目の受講生のランチ写真!
お天気もハレバレとしていて気持ちよかった!
今回の受講生の声は後日アップします。次回は7月13日~15日開催です!